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酢と血糖値に関する論文をわかりやすく解説!飲むタイミングや理由など

「お酢には血糖値を下げる働きがある」というのは、本当なのでしょうか?その真偽を確かめるべく、さまざまな研究論文を調べてみると、3つの研究がありました。そこで今回は、酢と血糖値に関する論文をわかりやすく解説していきます。

 

お酢と血糖値の関係 ―論文紹介―

 

以下では研究内容と結果を一つずつご紹介していきます。

 

1.お酢と食後血糖値

まずはいわずとしれたお酢の企業が提示している研究論文です。 対象者は12名の健常女性で、A:酢に味を似せた飲料、B:食酢15mlを含む飲料を、白飯を少し食べたあと10分以内に自由なタイミングで飲んでもらい血糖値を計測した研究です。結果、食後30分〜120分の血糖値はBよりもAの方が高くなったと報告があります。

参考:日本臨床栄養学会雑誌 27:321-325 2006|「健常な女性における食酢の食後血糖値上昇抑制効果」

 

2.お酢と過体重・肥満者における血糖値

次に16件の研究をまとめた論文によると、参加者910名を対象に、平均8週間、毎日約大さじ1杯〜5杯の食酢程度の酢酸が入った飲料を飲んでもらった結果、過体重〜肥満の方(他の異常なし)のトリアシルグリセロール値が大幅に下がったとの報告がありました。また2型糖尿病の方の空腹時血糖も下がったとの結果です。

参考:2021 May;121(5):895-914. doi: 10.1016/j.jand.2020.12.002. Epub 2021 Jan 9.

3.お酢と2型糖尿病患者における血糖値

次に43件の研究をまとめた論文によると、健康・不健康に関わらず、グルコースの反応を急激に落としたとの報告があります。

参考:2022 Aug 4;116(2):335-361. doi: 10.1093/ajcn/nqac085.

 

結論:お酢が与える血糖値への影響は?

 

2と3の結果から、2型糖尿病や過体重、肥満者の方にとっては、食酢を飲むと血糖値が下がるといえるでしょう。一方、健康な方に対してはまだ研究の余地があるのではないかと考えます。

また2の中で、食酢大さじ1〜5杯と記載がありますが、おすすめは大さじ1杯/日までです。理由はどれだけ身体に良い影響があるといわれる酢酸でもpHは低いため、呑酸症や異逆流性食道炎の原因になってしまうのです。詳しくは下記をご覧ください。(画像をクリックすると記事に飛びます。)

 

お酢の飲むタイミングはいつが良い?

 

今回ご紹介した論文の中には特にどのタイミングがよいのかという言及はありません。そのため、タイミングよりも飲む量と頻度に気をつけるとよいでしょう。お酢を飲むタイミングに関しても下記でご紹介しています。

 

毎日のお酢で健康キレイになりましょう!

 

お酢は毎日適量を飲むと、身体の健康にプラスに働いてくれるでしょう。飲むのが苦手な方は、料理で使用するのもおすすめです。無理なく、美味しく毎日お酢を取り入れてみませんか。

 

▼お酢を使った未病レシピも公開中!▼

画像をクリックするとレシピに飛びます!